不動産を相続によって承継することになると相続登記をしなければいけませんが、何も手続きしないまま放置している人も中には存在するかもしれません。しかし2024年以降は相続登記が義務化されることになり、きちんと対応しないと罰則も規定されているので注意が必要です。法律が改正された後に発生した不動産相続だけでなく、それまでに発生している相続にも遡及して効果が適用されるので注意しておきましょう。相続によって不動産を取得してから3年以内に相続登記を行うことが義務化されるようになり、違反すると10万円以下の過料が科される対象となってしまいます。
そうした罰則を避けるためにも、速やかに申請手続きを完了させられるよう準備しておくのが良いかもしれません。相続による不動産取得から3年以内と聞くと比較的余裕があるように感じられるかもしれませんが、戸籍謄本や住民票など様々な必要書類をきちんと揃える必要があるため、思ってるよりも手続きに時間がかかることもあり注意が必要です。相続登記が義務化されると聞くと大変そうな印象を持ってしまうかもしれませんが、そもそも大切な不動産を正しく所有するためには欠かせない作業なので前向きに取り組むのが良いでしょう。きちんと相続登記をしない人が増加すると、所有者不明の土地や建物が年々増加してしまい色々な弊害が発生する原因にもなります。
義務化をきっかけに一人一人が責任を持ち行動することが重要です。